こんにちは、あつろうです。
このブログは、「これから株式投資を始めたいと思っている人」、
投資初心者で、「これから投資家として成長したい人」、に向けて、
【株式投資初心者が利益を上げるまで】を目的として、
株式投資に役に立つ知識や、ノウハウを発信していきます。
今回のテーマ 金利を理解すれば株の理解も深まる【金利が下がって債権上がるって100回聞きました。】 です。
タイトル長!!
経済ニュースでよく耳にする債権上がって金利は低下 もうおまじないのように聞こえるのですが、、、
この仕組み自体はすぐに理解できると思うのでどうでもよいのですが、株と金利はとても関連性が高いので、
覚えておくと日々のニュースが理解でき、より株式投資に活きてくるかと思います。
ぼくも少し前までは理解できていなかったので、初心者向けにわかりやすく発信していきたいと思います。
・債権をアバウト理解
・金利が下がって債権上がる の意味をアバウト理解
・長期金利とは
・金利が高くなると、株式はどうなる?
・何が起きると金利は高くなる?
・今起きている金利のこと
ニュースやネットで当たり前のように言われる債権利回りや長期金利という言葉、
僕自身も最初は長期金利って何なの??と思っていて色々調べていたのですが、
本当に初心者向けの言葉の解説があまりないなーと感じていました。
超初心者向けだからこそ、かみ砕いで解説していきたいと思います!
債権をアバウト理解
債権は、国や企業が発行する資金調達の証明書のようなものです。
これを買った人は、毎年決められた利息分のお金を受け取れるのと、
満期が来たときに、元本(正確には違いますが、、)が戻ってくる 超ざっくり言うとそんな感じです。
国が発行するものが国債 企業が発行するものが社債 です。
ニュースでよく聞く、「金利が下がって債権上がる」の言葉は、国債を指している場合がほとんどです。
国債の金利が、世界経済、株価に大きな影響を及ぼします。というと国債が発生点のように聞こえてしまいますが、
株価が下がった時に金利が上昇することももちろんあるので、
様々な経済指標と連動していると、アバウトでとらえてもらえれば大丈夫です。
債権上がって金利は低下の意味をアバウト理解
この意味を理解するためには、まず債権の最終利回りを理解する必要があります。
・最終利回り
※債権の償還までの期間10年とします。
この式を見たところで?と思うので具体例で説明すると、
期間 : 10年
満期時の払い戻し価格 : 1,000,000円
購入時の債権価格 : 980,000円
表面利率(クーポン) : 2%
こんなような債権があったとします。
この条件の場合、最終利回り(年利)は以下の通り
ということになります。
・金利が下がって、債権上がる
ここで言う債権上がっては、購入時の価格のことを指しています。
わかりやすく、この価格変動から考えるとすると、購入時の価格が例えば98円 ⇒ 100円に上がる場合、
になるわけです。金利、、、下がりましたよね。
これが、「金利が下がって、債権上がる」の仕組みです。単純に計算式上の話なのです。
この仕組みの理解が重要というよりかは、それによって株式市場がどうなるかということです。
それは後の項目で話していきます。
長期金利とは
ニュースで金利が下がって債権上がると言われる際は、長期金利を指していることが多いです。
そしてこの長期金利が、期間10年の国債のことなのです!
一方で、短期金利は、一般に期間1年以下の短期金融市場における金融機関のみが
取引できるインターバンク市場の中のコールレートが代表的な指標になります。
重要なのは、やはり長期金利である10年債利回りです。
中でも経済大国であるアメリカ様の10年債は、世界全体への影響度が大きいです。
金利が高くなると、どうなる?
株式市場は、下落する可能性があります。
一般的に、会社は借金をしている状態が正常とも言えます。
借金は悪いイメージがあるかもしれませんが、成長するためには、
設備投資などの先行投資が必要となるため、お金を借りることはむしろ当然のことなのです。
※大事なのは自己資本比率で、借金をかかえていても、何か不測の自体が合ったときに
」それをカバーできるくらいの資金力(会社の貯蓄)があれば全く問題なしです!
余談ですが、私の会社は無借金経営を誇っていますが、年々売上が縮小しています、、、
お金をうまく使えてないなー、と思っています、、、
先行投資によって、事業をさらに拡大していき、より多くの利益を会社にもたらすことができれば、
借金の金利以上にお金を築くことができ、どんどん成長の好循環が生まれていきます。
このような感じで、会社は成り立っています。
そこで出てくる金利ですが、金利が高くなると、銀行から借りるときの金利も高くなります。
そのため、積極的に設備投資に費用をかけなくなるようになります。
そうすると、成長スピードも減少していくと考えられるため、将来のバリューを考えたときに、株価が下がりやすくなる傾向にあります。
特にIT企業は、開発費用等に充てる設備投資費用も大きいため、
金利変動による株価への影響が大きいと言われています。(アメリカ ナスダック指数も、金利との関係性が高いです。)
何が起きると金利は高くなる?
経済というのは、インフレとデフレを繰り返すサイクルになっています。
例えば、経済が順調に成長していくと、
モノが良く売れるようになり、価格が上がる(インフレーション)。
↓
企業の収益がUPし、給料が上がる
↓
消費が活発になり、さらにモノが良く売れる ⇒ さらに価格が上がる
ただし、これが行き過ぎてしまうと、バブル経済となってしまい、
急激に逆回転がおこり、不景気に突入(デフレーション)し経済が混乱してしまいます。
なので、各国の政府の機関は、インフレ・デフレのサイクルが、
なるべくゆるやかに回っていくようにコントロールする必要があります。
そのコントロールの一つの策として、「金利」があります。
急激な物価上昇など、経済がやや過熱気味の状態にある際に、金利を上げることにより、
企業の設備投資や、個人消費(住宅や車のローンなど)を抑制し、景気を落ち着かせることが期待できます。
今起きている金利のこと
コロナショックが起きたとき、経済的なダメージが多きかったため、政府は大規模な金融政策を行いました。
その中の一つが、お金を市場にばらまく(中央銀行が国債などを購入し、金融市場に出回るお金を増やす)政策です。
中央銀行は、国の銀行の意味です。民間の銀行の頂点みたいなイメージでとらえるのが良いと思います。
国の借金を国の銀行が買っているって、よくわからないですよね、、、
これにより、短期金利が大きく低下し、企業の投資活動を活発にさせようとしました。
他にも、国民に直接お金をばらまき、消費促進などの政策も実行した結果、アメリカ経済は復活傾向にあります。
そして、今現在 アメリカは急激に物価が上昇しています。景気がかなり過熱気味になってきたため、
アメリカ政府は、下げてきた金利を上げようとしているのが、ニュースでよく聞く「テーパリング」です。
テーパリングは、金融市場にお金を流入させるための国債などの資産購入を減少させ、金利上昇圧力をかける施策のことです。
9/23 FOMC(アメリカの金融政策を決定する会合)にて、
テーパリングの開始時期がより鮮明になってきたことにより、アメリカの長期金利は上昇しています。
なぜかと言えば、中央銀行がテーパリングにより国債の購入額が少なることが予想され、
それに伴い現状の需給も変化(購入額減少により、価格が低下、金利が上昇)していることが考えられるからです。
なので、長期金利が上昇しているため、株式市場は、、、、と考えることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
債権上がって金利は低下 この意味を線でとらえることによって、より大きな視点で
株式投資を行うことができるようになります。
株価はある程度全体相場につられて動く傾向にあるため、主要の株価指数がどうなるのかある程度予測した上で、
個別株の売買を行っていくことが重要です。特に中期投資においての損切ラインを決めて売買していくため、
ボラティリティが少し高くなるだけで、損切ラインにタッチしてしまうことも、しばしばあるかと思います。
一時的な要因の値下がりなのかどうかは、個別株のトピックスやチャート以外にも、
このような全体相場の流れを理解しておくと、より根拠の強い売買ができるようになります。
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元ウォール街のトレーダーで、毎日投資関連のニュースや気づき、投資のアドバイスなどを発信しています。
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正直、モーニングサテライトと日経新聞だけでは、今起きている世界経済のことは追いきれてなく、
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