こんにちは、あつろうです。
このブログは、「これから株式投資を始めたいと思っている人」、
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株式投資に役に立つ知識や、ノウハウを発信していきます。
今回のテーマ 2023 WEEK11【金融不安がもたらす市場の変化】 です。
銀行破綻が止まらないですね、、、!SVBから始まり、3つの銀行がすでにイカれてしまっている中で、
スイス第二位の大手銀行も危険水準にあるという、、、とはいえインフレとは引き続き睨めっこという難しい相場展開、、、!
以下に沿って、近況アップデートしていきます。
・2023 WEEK11 市況解説
・【TOPICS】クレディ・スイス問題
・【TOPICS】金融不安がもたらす市場の変化
・投資戦略(短期)
・投資戦略(長期)
2023 WEEK11 市況解説
WEEK11のポイントは、銀行破綻問題を皮切りに、利上げの代償が意識され、
利上げスピードの市場見通しが大幅に下がったことです。
10年債利回りは3.7% → 3.43%へと大幅低下、日米の金利差縮小により、ドル円は大きく円高に、
金利低下によりハイテク企業には追い風となりナスダックは上昇 という構図となりました。
金融問題は100%解消できたとはいえず、VIX指数は乱高下を繰り返しながらもやや高い水準を維持。
引き続き余談を許さない状況と言って良いですね、、、
仮想通貨が伸びている要因は、いくつかあるといますが、TOPICSにて触れていきます。
3/15(水)米生産者物価指数(PPI)
<総合指数>
予想 : 5.4%
結果 : 4.6%
<コア指数>
予想 : 5.1%
結果 : 4.4%
結果は市場予想よりも大きく低下する結果となりました。背景には、コモディティ価格の下落などがあります。
インフレが緩和していることを示す結果となるため、利上げに対しては、減速期待となりそうです。
3/16(木)ECB理事会
従来予想0.5%でしたが、直近の金融不安から利上げ幅を縮小するのではという観測が出ていましたが、
結果は、従来予想通りの0.5%UPとなり、これで政策金利は3.5%となりました。
ユーロ指数も、先週末のSVB問題から株価は下落基調となっていましたが、
今後さらにこう言ったニュースが出てくると、利上げのスピードも問題視され、さらなる株価下落へとつながる危険性はあるかと思います。
経済指標のスケジュールは色々なサイトで見ることができますが、自分は以下のサイトで見ています。参考までに!
【TOPICS】クレディ・スイス問題
スイスの大手銀行であるクレディ・スイスは、現在経営破綻に追い込まれています。
先週は、SVB(シリコンバレー銀行)の経営破綻問題をはじめとして、3社の銀行が経営破綻に追い込まれましたが、
クレディ・スイスは、これまた規模感がSVBの2.5倍を誇る、かなりメジャーな大手の金融機関となります。
クレディスイスは、スイスを拠点とした1856年創業の歴史ある銀行で、富裕層顧客向け業務、投資銀行業務を手掛けています。
ただ、近年事業失敗による巨額損失を出していたり、昨年は不祥事も多発した結果、顧客の大量流出にも見舞われていました。
これらの経営不振を立て直すために、増資などの経営再建策を発表し、増資はサウジ・ナショナル・バンクというところが引き受けていましたが、、、
先週から続く金融セクターへの不安が波及した形で、クレディ・スイスも元々危険視されていたところに、
筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンクが追加支援することはないと表明。
不安がさらなる不安を呼ぶ展開で、3月15日に株価は約24%も下落し上場来安値を記録。
翌日には政府に支援を要請し、スイスの中央銀行は約7兆円もの支援の用意があると伝われば株価は再度上昇するも一時的なもので終わり、
週末にはスイスの最大手の銀行であるUBSとの合併に向けた話が進んでいるとの情報が出ました。
(ちなみに、買収も政府の圧力があり、買収にあたっては、1兆2900億ほどの政府の保証を与えるという破格条件がついています)
そして、月曜日にUBSがクレディ・スイスを買収しました。
もし、クレディ・スイスが破綻していたらどうなったかというと、まさにリーマンショックの再来となった可能性もあります。
連鎖的に不良債権を抱える銀行が多発し、市場はパニックに見舞われた可能性は高いです。
そういった意味では、金融危機はひとまず回避できたのかもしれません。
一方で、今回の問題は氷山の一角の可能性もあり、市場はまだまだ安心感を取り戻してはいません。
発端のSVB問題も、利上げの影響が表面化したことなので、今後FRBの利上げ観測次第では、
こういった経済リスクも意識され、株価がさらに下落する懸念があると思います。
【TOPICS】金融不安がもたらす市場の変化
上記のクレディ・スイスの問題は、金融市場を人為的に大きく歪めていることになります。
それは、政府の追加支援 = お金を余分に刷るということなので、供給量が増えることにより、通貨価値を下げることになります。
この動きから、現金を、他の物に変える動きが加速しています。
例えば、ゴールドですが、SVB問題を皮切りに、ものすごい上昇となっています。
安全資産の役割があるゴールドは、直近の金融不安の逃避先として上昇していましたが、
上述の通り、現金を持っているだけで価値が下がるなら、という流れから、代替え資産としてゴールドが買われている流れです。
あと、わかりやすいのは、仮想通貨ですね。
ビットコインは、先週1週間で30.7%も上昇しています。
まさに、現金以外の資産として買われている状況です。元々、ファンダメンタル的には、2024年の半減期に向けたところに、底値をつけたようなチャート形成で、MA線もゴール
デンクロスしているなど、テクニカル的にも良い状態でした。
そして、何より今回の金融問題が間接的に大きく影響を及ぼすところは、金利政策と思います。
ちょっと前までは、利上げ加速の嫌な展開でしたが、ここにきて年内利下げの話が再び上がるなど、政策金利に対しては、ハト的な要素が増えています。
重複した説明になりますが、今回の金融危機は、金利の上昇が背景にあるため、これ以上の金利上昇は、
経済をさらなる混乱に陥り兼ねないため、利上げには慎重になるのではという見方が大きく増えたためです。
これにより、米国の10債利回りは大きく低下し、ドル円は大きくと円高ドル安方向にシフト。という展開になっています。
とはいえ、早期の利下げはインフレを逆回転させてしまう恐れもあり、FRBは難しい舵取りになりそうです。
というか、短期投資で今勝負するのはちょっと躊躇ってしまうほど、どっちに転ぶかわからない状況です。
投資会社の意見もかなりばらけている状況にあり、非常に難しい相場ですね。。。
長期目線で、安いところを買っていく戦法でいきましょう!
投資戦略(短期)
・日本株
特に売買していません!注目もしていません!笑
・米国株
短期はステイします。非常にわからない。
・中国株
利確の売りが一巡した後に、今回の金融問題の余波が重なったような感じで、怪しい値動きですね。。MACDが上昇に差し掛かるところで買っていきたいと思っています。
・商品系
原油が大暴落していますね。
原油は需要と供給の概念が重要なのですが(まぁどれも大事ですが、、)、
今回の金融危機問題は、将来の経済低迷というところが意識され、今回の下落につながっているのかと思います。
・FX
金利見通しが大幅に引き下がったことにより、ドル円は上値が重くなっている状態です。
3月21日のFOMCでは、ドットチャート(今後の政策金利に到達地点)が発表される予定で、
今後の為替相場を占う上でも、非常に重要なイベントとなりそうです。
投資戦略(長期)
全体的には、年後半の利下げに向けて、現金比率が低くなるように、買う量を増やしていっています。
・株、ETF
NYダウ、S&P500
基本的にはドルコスト平均法で、定期的に積立
最後の買い場かもしれないので、少し多めに買っていきます。
・国債
中期投資(数カ月~数年)の位置づけ
金利サイクルの転換で上昇想定 + 景気後退となれば、資金避難先として選ばれさらに上昇期待あるかも。
こちらも、金利の利下げ期待が大きくなってきた今、追加投資はしていった方が良いと思っています。
インフレ収束がどのような結末になるかわからないですが、そろそろ値上がりしてくるのではと思っています、、、!
・仮想通貨
少額でコツコツでしたが、ファンダメンタル、テクニカル的にもちょっと大きく買っていきたい。
とずっと言っていましたが、ようやく開花しそうです、、、!
引き続き、買い増していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まだまだ余談を許さない金融問題の状況ですが、逆の見方では、長期投資にとっては、色々とチャンスがある相場と思います。
それと同時に、何が起こるかわからないというリスクは、常に頭の片隅においた上で、分散投資をしていく必要性も、今回の一連の流れを見て改めて認識しました。
円が紙切れになるかもしれないという可能性も本当にわずかながら考えながら、
ドル建で資金を持ったり、仮想通貨を持ったりなど、柔軟に対応していく必要があるかと思います。