投資の知識

2023 WEEK12【FOMCの結果と今後の展望】

 

こんにちは、あつろうです。

 

このブログは、「これから株式投資を始めたいと思っている人」、

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初めての方はコチラもどうぞ    

 

今回のテーマ 2023 WEEK12【FOMCの結果と今後の展望】 です。

 

これまで、金利を上げても米国経済は堅調な経済指標が続いていてため、

中央銀行は積極的に利上げを進められる感じであったのが、1月くらいまでの相場感でした。

ところが、2月はインフレ収束鈍化と見られる指標が相次ぎ、マーケットが予想していた利上げペース、及び金利の最終到達地点が、上振れる展開となり、

株式相場は軟調推移し、S&P500は、2月は月間ベースでも下落の月となりました。

そして、3月に入ると、利上げの悪影響が予想しないところから表面化することに、

それがいわゆるSVBを初めとした銀行の経営危機問題ですね。インフレの根強さが意識された後に、

利上げをすると、さらなる経済への悪影響が出るかもしれないという、、、まさに二兎を追う者は一兎をも得ずの状態であります。

 

そんな中で、今週はFOMC金融政策決定会合がありました。

今後の金利の動向を占う上で非常に重要なイベントですが、結果考察、今後の展望をまとめていきたいと思います。

 

・2023 WEEK12  市況解説

・【TOPICS】年始からのおおまかな流れ整理

・投資戦略(短期)

・投資戦略(長期)

 

2023 WEEK12  市況解説

 

 

前週後半に、スイスのクレディ・スイス銀行の経営問題が浮上していましたが、

週明けにUBSが買収することになり、一旦の大規模な金融危機は後退したため、今週前半は、株価は上昇となりました。

しかし、週中のFOMCを経て株価は下落。週間のトータルとしてはプラスとなっていますが、

引き続き相場は揺れているように感じます。VIX指数も乱高下しながらも結構下がってはいますが、

まだ20%以上あり、また新たな問題が出てくれば、爆上がりすると思うので、引き続き警戒必要と思います。

 

ドル円も、利上げの減速期待を背景に、一時129円台をつけるなど、かなりドル安円高方向の流れとなってきました。

 

仮想通貨は、今週は一旦小休止していますが、今の金融危機の流れ的にも、ファンダメンタル的にも、テクニカル的にも、

まだまだ上がる余地があると個人的には思っているので、かなりウォッチしています。

 

3/23(水)FOMC金融政策決定会合

結果は0.25UPと、市場予想通りの結果に。

 

また、今回のFOMCでは「ドットチャート」という3ヶ月に1度発表される今後の金利の推移を予測したものが発表されます。

これも非常に重要で、マーケットの予想以上以下かで、株式相場や金利には大きな影響を与えることになります。

ドットチャートは、FOMCのメンバーの17人それぞれが、今後の向こう3年間の政策金利を予想し、散布図化したものになります。

散布図なので、指標としては、全員の平均点が出され、中央値を持ってマーケットは判断をしていきます。

今回の結果は、以下の通りとなりました。

 

政策金利の見通しは、2023年度末は12月の会合時点と変わらず5.1%。

ただ、インフレの根強さを反映した形で、2024年末の金利見通しは、前回よりも0.2%高い4.3%となりました。

直近の金融危機問題で、もう少しハト派発言が出るかもとの期待もありましたが、

あくまでインフレ退治を優先するメッセージとなり、年内の利下げ期待が後退し、株価は下落となりました。

 

3/24(木)ドイツ銀行株 急落

経済指標のイベントではないのですが、、、

金融不安に歯止めはかかっておらず、24日のドイツの銀行株指数は、一時15%安と大暴落となっています。

流動性などは問題がないとされているものの、不安が不安を呼ぶ展開は変わらず、

これでまた取り付け騒ぎに発展すると、SVBのように含み損の資産の売却に追い込まれたりしたら、

またまた経営危機になる可能性もゼロではないので、本当に怖いですね、、、

 

翌日には、金融安定に向けた政府の動きなどもあり、反転上昇していますが、引き続き余談を許さない状況であるかと思います。

経済指標のスケジュールは色々なサイトで見ることができますが、自分は以下のサイトで見ています。参考までに!

 

経済指標カレンダーはこちら

 

【TOPICS】年始からのおおまかな流れ整理

 

最初でも触れましたが、改めて今年の相場感の大きな流れを振り返りたいと思います。

短期投資においては、大きな波に乗ることが重要で、この大きな波には逆らわない方が良いと思います

(ブル相場(買い相場)であれば、ベア(売り)の動きはしない の意味)。

金融危機で揺れる相場展開だからこそ、現状を把握し、チャンスに備えていきましょう!

 

1月相場

・各経済指標により、景気後退の懸念が後退

→ 株価上昇

・金利の天井が意識され、年内の利下げが意識される

→ 長期金利低下、債券価格上昇、株価上昇、ドル安円高

・仮想通貨はテクニカル的な転換点を迎える

→ ビットコインは月間ベースで、約36%上昇

 

参考記事

2023 WEEK2【仮想通貨に注目??】 

 

2月相場

・月初の雇用統計により、経済の根強さが改めて意識

→ 金利上昇圧力に。

 

参考記事

2023 WEEK5【重要イベント通過後の相場展望】 

 

・CPIなどの経済指標で、インフレ収束鈍化が表面化

→ 株価下落、金利上昇、債券価格下落、ドル高円安、

 

参考記事

2023 WEEK7【ゴルディロックス相場と金利動向】 

 

3月相場

・利上げによる影響が、銀行の経営危機という形で表面化

→ 金利低下、株価下落、ドル安円高

 

となっています。

まさに金利に翻弄される日々ですね、、、

以上のことを踏まえ、以下短期、長期に分けて戦略考えていきたいと思います。

 

投資戦略(短期)

・日本株

TOPIXは、金融不安の煽りでかなり下落しています。

また、チャート的には、一応上昇トレンドではあり、安値と高値を切り上げる形で推移しており、これから上昇となる形に見えます。

金融問題が今後も止まらないと、さらなる下落も視野に入れる必要がありますが、

そういったリスクも考えながら、少額で短期の上昇に乗るのは、ありかもしれません。

一方で、日銀の政策金利の動向にも注意が必要で、金融引き締めになると、株価にはダメージがありそうです。

 

 

・米国株

S&P500は買いのタイミングを模索しています。

テクニカル的には、100日MA線と200日MA線のゴールデンクロスが見られ、一応MACDも上昇トレンドになっているためです。

日本株同様に、この先また何か大きな問題が出てくる可能性はあります。

そうなった時に備えて、損切りらいんは明確に、買っていくのはありかと思います。

 

・中国株

こちらも、、、テクニカルは米国株同様です。むしろタイミングは中国の方がかなり最適であるかもしれません。

とはいえ、ロシア訪問などの動きは、長期的には地政学的な大事に発展しかねないと思いますので、買うなら短期投資ですね。

 

・商品系

金融問題から、ゴールドの資産価値を謳う動画や記事を多く目にするようになりました。

紙幣は価値がなくなってしまう恐れがあるものに対し、ゴールドは不変的な価値があるからですね。

リスク回避の動きでゴールドが買われていますが、今から狙うのであれば、

短期はリスクオン時点の売りをやっていきたいと思います。そこまで注視はしていませんが。

 

・FX

金融問題により金利の天井は急速に見直され、長期金利が大幅に低下する中、ドル円も円高方向のマインドが戻ってきました。

今後は、日銀の金融政策決定会合も控える中、円高方向を試す展開になりそうです。

 

投資戦略(長期)

 

全体的には、年後半の利下げに向けて、現金比率が低くなるように、買う量を増やしていっています。

 

・株、ETF

今回の金融問題は、金利の影響が甚大であることが認識されたと思います。

FOMCではあくまでインフレ退治の姿勢でしたが、過度な利上げはおそらくしないのではと思います。

なので、これは利上げの終了や、利下げのタイミングを改めて意識する局面になってきたのではないかと思います。

間違っているかもしれませんが、その可能性が高いのではと思っています。

 

なので、米国株は買う比率を上げていきます。一方で、まだまだ金融リスクは回避できているわけではないので、

現金の比率もある程度は残しておきたいと思います。

 

また、NYダウ、S&P500、ナスダックの3指数で一番割安なのは、、、ナスダックですね。

高値からまだ27%も下落している状態です。直近はSVBが破綻するなど、危ない雰囲気もありますが、

中期的に見れば金利が下がった時に最も追い風になるのは新興企業が多いナスダックであるので、

今から仕込むなら、ナスダックもありかと思います。

 

・国債

金利の天井がつけたなら、国債にとってはチャンスです。

なぜなら、このブログで何回も言っているように、金利と国債は反比例の関係にあるからです。

ぼくは昨年末くらいから買い増してきましたが、今回の一連の問題のあと、さらに買い増しをしている状況です。

 

懸念点としては、二兎を追う状況の中で、企業を優先した(利上げを停止し早期に利下げに転じた)時に、

インフレが逆回転する恐れがあること ですね。こうなってしまうと、再び金利上昇の見方となり、債権価格はまた下落してしまう恐れがあります。

まぁ本当にそうなったら、長期投資ではあっても、ある程度損切りも必要になってくるのかもしれません。

 

・仮想通貨

このブログでは、年末あたりから何度かトピックスでも紹介していましたが、かなりチャンスな相場状況と思います。

チャンスの根拠は、以下の記事がある程度まとまっているので、参考にしてみてください。

 

2023 WEEK2【仮想通貨に注目??】

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

長期投資にベースに軸足を置いていれば、短期的な今回の金融問題はむしろ個人投資家にはチャンス見たいなもんで、

だからこそ短期投資も大胆に(少額で)投資活動ができます。

 

難しい局面だからこそ、チャンスが転がっているようにも感じます。

個人投資家のメリットを活かして、冷静に波に乗っていきたいと思います!

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