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為替変動を理解する!【円安円高のロジックと今後の展望】

 

こんにちは、あつろうです。

 

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初めての方はコチラもどうぞ    

 

今回のテーマ 為替変動を理解する!【円安円高のロジックと今後の展望】 です。

 

ドル円は金曜の終値で134.421円、、、、、、実に20年以上前の水準となっているようですね。。

確かに日本は輸出で経済成長してきた国ですが、それは25年以上前のことで、

先進国となった日本は様々なものを海外で調達するようになってきました。

ぼくがいるアパレル業界も、1990年代は日本生産50%、海外生産50%の比率でしたが、

今は98%以上が中国を中心とした海外生産となっていて、国内の縫製工場や染色工場は、本当に軒並みつぶれています。

でもこれって、アパレル業界だけでなく、他の色々な業界も同じことが言えるかと思いますが、、、

 

円安によって、今後日本はどうなるのかという記事も書きたいですが、

今回は、そもそも円安円高がなぜ起きるのか、今後どうなっていくのか、について書いていきたいと思います。

 

・円高円安の要因1 日米の長期金利の差

・円高円安の要因2 貿易収支

・今後の展望

・株式投資への活用方法

 

円安とは?的な初歩知識は割愛しますね。ググれば、ぼくよりもわかりやすい説明をしている記事がたくさん出てきます!

ここでは、あまりネットで検索しても出てきにくい、もう少し深堀して円高円安の要因を発信していきたいと思います。

 

円高円安の要因1 日米の長期金利の差

 

為替は様々な理由で変動しますが、今今は、日米の長期金利の差 が最も強い要因になっているかと思います。

金利が高い方にお金を預けておいた方が儲かるため、金利が高い方の通貨が上がり、金利が低い方の通貨が下落する といったロジックです。

今は、アメリカの金利が高く、日本の金利が低い状態です。

 

アメリカの金利が上昇していることについて、かいつまんで状況整理すると、

 

(1)コロナショック ⇒ 強力な金融緩和政策 ⇒ 急激な経済活動の復活 ⇒ インフレ

景気上昇局面では、

・企業は設備投資を積極的に行うため、借り手が多くなり金利上昇

・株式相場の上昇 ⇒ 債権を持っているよりも株を持っている方が利益を得やすいため、債権売り ⇒ 株式購入の動きで、金利上昇

・物価上昇によりお金の価値が下がる ⇒ 消費者はお金よりもモノを持つ方に価値を見出すため、

消費活動が活発化 ⇒ 貯蓄という資金供給の低下から金利上昇(この要因は少ないかもですが、、)

 

(2)ロシア侵攻により、エネルギー、穀物の価格の急激な上昇 ⇒ インフレに拍車

ただでさえ物価が上昇している中で、原油などのエネルギー、

小麦などの穀物の価格が大きく上昇し、未だに高止まりしている状況です。

なので、さらにインフレが加速しているようなイメージです。

 

(3)世界的なインフレ ⇒ 先進国は軒並み金融引き締めに踏み切っている

(1)、(2)の理由から、物価を安定させるために、先進国では利上げのペースを加速し、バランスシートの縮小を開始しています。

政策金利が上がり、お金の供給量も減っていくため、金利も徐々に上がっていっている状態です。

 

このあたりの経済情勢については、過去の記事でも詳しく書いていますので、気になる方は以下を見てください。

 

現状の投資戦略共有【長期投資メインでやっています!】

 

金利深堀!【住宅ローンの金利、悩んでいます】

 

上記の様々な理由で、アメリカの長期金利(10年債利回り)は、どんどん上昇していきました。

一方で、、、我が国日本はどうかと言いますと、、、30年間の経済低迷により上記のようなインフレサイクルが発生していません。

なんといっても、日銀の政策が重要で、日銀は低迷する日本経済の活性化と称して、

低金利政策を長年行っており、今もなお、そのスタンスを変えていないです。

(金利が上がってしまうと、企業は苦しくなってしまうため、今の低金利を維持するという意味)

 

今今やっているのは、長期金利(10年債利回り)が0.25%に達すると、

日銀が無制限に国債を買い入れ、金利がそれ以上上がらないように操作しています。

長期金利は、一般的には市場が決める金利なのですが、日本は結構異常ですね、、、

 

その結果何が起きているかと言うと、日本の長期金利と、アメリカの長期金利の差がどんどん離れていく事態になっています。

金利が高い方にお金を預けておいた方が、儲かるため、それでどんどんドルにお金が流れています。

結果円安ドル高になり、現在の円安水準となっています。

 

円高円安の要因2 貿易収支

 

一応、貿易収支の原因も少しはあります。

輸出する場合は、海外の通貨を円に換えることになる = 円を買うことになり、

貿易黒字(輸入の方が多い)場合は、円高要因になります。

 

日本は、リーマンショック前までは貿易黒字国(輸入よりも輸出の方が多い)でしたが、

2010年以降は、輸入が上回る方が多くなってきました。直近は横ばいで推移していましたが、

資源高による輸入額の大幅な増加によって、直近は円安圧力になっています。

日米の金利に加え、このような要因もあり、円安はさらに加速している状況です。

 

今後の展望

 

FRBは、過去例のないスピードで利上げを行う計画を出していて、3月の8.5%をピークに、

インフレ率は徐々に収束する見通しを立てている専門家も多かったです。3日前までは、、、

 

6/10(金)に5月度のCPI(消費者物価指数)が発表とされました。

結果は大衆の予想を裏切る8.6%という数字で、インフレはまだ止められてないという結果になりました。

これにより、今までは予想していなかった9月ころのさらなる利上げ観測が新たに浮上し、

株式市場は、軒並み下落。NYダウなどは直近つけた安値を割りそうなチャートを形成しています。

 

では、為替はどうなるのか。。

為替も同様に、9月の利上げは織り込んでいないはずなので、さらに円安が進行する恐れがあります、、、

日銀は、黒田さんが総裁の限りは、スタンスは変え無さそうですからね、、、金利差はさらに広がる一方です。

 

ただ、様々な要因がからむ為替なので、株式相場がここまで悲観的になる場合は、

リスクオフの債権買いの動きも大きく出てくると思うので、金利抑制要因となる部分もあります。

が、うーん、さらなる利上げというイベントの方が、円安に強く働きそうな気がしています。

 

株式投資への活用方法

 

円安の恩恵を受ける企業は、直接的に考えると、トヨタなどの輸出企業、

海外に出店している海外比率の高い企業などが考えられると思います。

 

トヨタは、為替が1円違うだけで、年間利益が400億くらい変わると言われています、、

ので、為替変動は非常に重要な要素となります。

 

逆に、海外から製品を輸入していきている小売りは、コスト増による価格転嫁がうまくできていないと、

かなり厳しいのではないかなーと思います(特にぼくのいるアパ、、、、、、、)

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

為替も、経済活動の重要な一部ですので、マクロ的な動きを把握しておくと、投資のチャンスが色々広がるかと思います!

 

ちなみに、日本の消費者物価指数は、4月度は2.5%、生鮮食品及びエネルギーを除く場合は、0.8%でした。。。

0.8%???すみません、自分モノ作っていて、前年の20%以上も仕入れ額が上がっているのに、どうしてフロントの価格は上がらないのか、、、

 

デフレが体に染みついてしまっている感じですね。モノの値段を上げたら売れなくなってしまう、、

というこの負のスパイラルを止められないと、いつまでたっても、インフレの状態にはもっていけず、

賃金も上昇円の価値は下がる一方と思います。給料マジで上げたい、、、

 

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