こんにちは、あつろうです。
このブログは、「これから株式投資を始めたいと思っている人」、
投資初心者で、「これから投資家として成長したい人」、に向けて、
【株式投資初心者が利益を上げるまで】を目的として、
株式投資に役に立つ知識や、ノウハウを発信していきます。
今回のテーマ VIX指数(恐怖指数)とは【相場の流れを見極める】 です。
現状の全体相場感としては、6月中旬のCPIショックの売りが一通り終わり、一旦は上昇するなど、
調整局面になっているかと思います。CPIが市場予想よりも悪い結果が出たとき、
市場はかなり動揺し、株価は大きく下落しました。この投資家の心理を表したものが今回紹介するVIX指数となります。
以下に沿って解説していきます。
恐怖指数とは
株式投資への活用方法
今後の展望
VIX指数を理解することで、マクロ的な流れを読み解く力が少しつくと思いますので、参考にしていただければと思います!
恐怖指数とは
VIX指数(恐怖指数)は、Volatility Indexの略で、株価変動率を表す指標です。
これが、投資家の心理状態を表す指数といわれています。
よくボラティリティが高いとか低いとか言うと思うのですが、これは、価格の変動幅のことですね。
変動が大きいと、より大きな買いや売りの動きがあることになり、投資家心理の変化が大きくなっていることになります。
・VIX指数の算出のされ方
細かい話はぼくもわかっていないですが、VIX指数はS&P500の先物の価格変動を元に算出されます。
S&P500は、いわばアメリカ全体の相場といっても過言ではなく、またアメリカは世界の株式市場の中心なので、
このVIX指数は、世界全体の相場感を見るうえで、一つの大事な指標になります。
株式投資への活用方法
VIX指数は、ボラティリティが高くなり、相場への恐怖(下落の)が大きくなってくると上昇します。
この局面では、株式市場は下落相場となります。
逆に、下落への恐怖が無くなってくるとVIX指数は下落します。
この局面では株式市場は上昇相場となります。ちょっと例を見てみましょう。
上図はコロナショック時のVIX指数とNYダウの株価推移となります。
2020年2月25日 コロナの世界にもたらす悪影響が鮮明になってくると、VIX指数が跳ね上がり、
3月中旬にはVIX指数は80を超え、とてつもない悲観的なムードになりました。
チャートで見ると、VIX指数の上昇に伴い、株価が大きく下落していることがわかります。
そこから、迅速な財政政策の後押しもあり、経済回復への道筋が見えてくると、
VIX指数は下落し、それに合わせて株価は上昇していきています。
直近は、ロシアの問題やインフレなど、悪材料が多く、VIX指数は乱高下を繰り返しています。
一般的に、20を下回る時は、あまり恐怖を感じていない状態で、平常運転と思って大丈夫です。
こうして過去の推移をみてみると、コロナショックと前では、ベースライン(底値)が上がっているように感じますね、、、(下図)
VIX指数が上昇しているから株を買うというよりかは、相場の状態のいくつかある根拠のうちの一つとして利用するのが、良いと思います。
それにしても、コロナショックは、過去10年で見ても、最も数値が高かったのですね、、、
今後の展望
直近は、インフレ、金利の動向が焦点になっているかと思います。
今後、これらの数値が変化するイベントとしては、以下が大きいかもしれないです。
7月中旬 : 6月度のCPI(消費者物価指数)
7月下旬 : FOMC
7月下旬 : 4~6月のGDP
まずは、次月のCPIの数値は非常に重要です。
ここが前月対比で下がっていないと、インフレ抑制感が無く、さらなる金融引き締め ⇒ 金利高 ⇒ VIX指数悪化 となりかねないと思います。
その結果を受けての、7月下旬のFOMCでの政策決定も非常に重要になってくるかと思います。
また、7月下旬には、4~6月のGDPの結果が出ます。これが前期比でマイナスだと、
景気後退の定義に当てはまり(2四半期連続でGDPが前期比でマイナス)、
インフレと景気後退が同時におこるスタグフレーション入りということになります。
とはいえですが!
今回の金利政策は、過去に例がないほど、ものすごいスピードで政策金利が上がっているので、
市場も相当な角度で織り込んでいると思いますので、逆に結果が出たあとは、
反発して上昇に転じるのではないかなーと個人的には思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ポイント
恐怖指数とは : 投資心理を表す指標
株式投資への活用方法 : 短期投資はVIX上昇時注意
今後の展望 : 7月の経済指標に注視!
ちなみに、VIX指数自体の値動きに連動する商品などもあったりします。
ただ、ロットが結構多かった(はず)なので、初心者にはそこまでお勧めできないかもしれません。。
改めて、VIXは相場の状態を表す指標の一つなので、全体の流れを見極める上で、一つの材料として見てもらえればと思います。
トレーディングビューで、ウォッチリストに登録しておいて、毎日さらっと見れるようにしておけばよいと思います。
(ぼくの毎日のチェックするトレーディングビュー指標一覧、今度記事にしようと思います!)